©︎ObataHiroki
ガチャ
2022年 / 日本語(英語字幕) / 日本 / 15分 / ワールドプレミア
7/1 sat 18:00 – 武道場 プログラムD
作品紹介
立命館大学映像学部の異端児、小幡宙生(おばた ひろき)がこの世に産み墜とした、あまりに奇妙で不条理、冒涜的なファンタジック・スリラー。流行語ともなった「親ガチャ」という言葉を起点に執筆を開始した本作は、親と子の関係性を量子力学のエンタングルメントの関係に見立てるなど、超常的な発想の数々が作中に散りばめられている。時として極めて難解との評価が為されることも多い本作だが、作中に登場する様々な示唆的な符号をひも解いてゆけば、そこには人間社会の不条理さを量子力学が暗喩する痛烈な社会への批判が潜んでいる。独特の世界観を支える壮大なVFXにも注目したい、前代未聞のファンタジック・スリラー。
あらすじ
赤ん坊が巨大なガチャから生まれる世界。胎児は素粒子の性質を持ち、時として波動となって空間を伝播する。学生の澪(みお)は、ボーイフレンドの蓮(れん)とお互いの「絶縁体」を引き抜き、愛し合ってしまった。その日から澪は赤ん坊を授かり、育てることとなる。しかし、この世界は不条理なまでに澪を苦しめてゆく。”優しい”母親の言葉は澪を追い詰め、不気味な廃工場では夜な夜な男が女を買ってゆく。追い詰められた澪は衝動的に赤ん坊を捨てようと試みるが、澪を待っていたのは更なる悪夢だった…。
監督
小幡 宙生 Obata Hiroki
2001年生まれ。現・立命館大学映像学部四回生。高校時代に観たヨルゴス・ランティモス監督やラース・フォン・トリアー監督の作品に強い衝撃を受け、自分でも奇妙で刺激的な社会派作品を撮りたいと感じ、立命館映像学部へ進学。大学時代は、他者の追従を許さないその独特で奇妙な世界観を確立し、「GACHA」を含め4本の短編映画を監督。VFXを活用した映像表現にも挑戦し、その世界観を更に強固なものとしている。
スタッフ&キャスト
監督/脚本 | 小幡 宙生 |
プロデューサー | 上芝 海地 |
出演 | 片山 遼香、宮川 喜仁 |
スタッフ | 山田 真実、西原 和人(助監督) 昌山 莉子(AP) 吉田実礼,古井倫太郎,佐野文哉,木村律樹(制作) 飯塚日向子、三上貴子、山田夏穂, 杉本健太郎、上杉夏音、青木初菜、棚原こころ、豊場茉衣子、小田愛生、可畑杏澄、金田来瞳(美衣装) 金重黎、町井友祐、田湯亜蓮、島北千代音、乾拓歩(撮影) 松田にこ、濱永祐菜、隈部飛鴻, 灰方美晴, 岡野樹也(照明) 上野祥、稲田竜弥、二村有香、上田里紗、河村風花(音響) 上杉夏音(スクリプター) 岡幸汰(編集) 飯塚日向子(カラー) 上野祥(MA) 谷口祐(SFX) 小幡宙生、金重黎、古賀たかのぶ(VFX) 長沼勝大(カラーアドバイザー) |